2008年07月19日

心に 「そっ・・・」 と響く幸せ

<アーティスト>41T2V7M7HML._SL500_AA240_.jpg
Hedvig Hanson & Andre Maaker (from Estonia)

<アルバム>
You Bring Me Joy (04/2005)

<ジャンル>
ジャズ

<評価>
美しさ度:★★★★★
せつなさ度:★★★☆☆
ドラマティック度:★★★★☆
透明度:★★★★☆
癒し度:★★★★★
ロック度:☆☆☆☆☆


※Hedvig Hanson試聴は こちら
※Hedvig Hanson & Andre Maaker CD購入は こちら


<感想>
いやぁ、最後の更新から か・な・り 久しい。。。

そっか、楽しみにしてくれる人もいるんですよね・・・
それを まさに実感させていただきました。
とても嬉しいものです。有難うございます!


日本人って 「ジャズ」 と聞くと 敷居が高いイメージをもってしまい尻ごみしてしまう傾向があるようだが、
ジャズにも また色々あるのだろうが、そんな理由でジャズを聴く機会から遠ざかってしまうのなら とっても勿体ないと思う。
だから 彼女については、ジャンルなど関係なくオープンに耳を傾けてほしい・・・

エストニアのジャズシンガーで Hedvig Hansonという女性アーティストがいる。
なんとも 深みのある歌声には いつも特別なものを感じ、そして 聴き入ってしまう・・・

お母さんもシンガーだったようで、彼女自身も 2歳から(笑)歌っていたそうだ。
そんな Hedvig Hansonは、2003年に 1stアルバム 「What Colour Is Love」 をリリースして、
それを機に、ヨーロッパの有名なジャズクラブで歌うチャンスを得たようだ。
そして2005年の2ndアルバムは、彼女の友人でありギターリストの Andre Maakerとともにつくった 「You Bring Me Joy」 である。

心温まる楽曲群ではあるのだが、同時に どこかしんみりと切ないメロディがひしめいている。
それは決しておもたくなく、さらっと自然に聴かせてくれるものだ。
また この切ない雰囲気は、Andre Maakerが奏でるアコースティックギターのメランコリックなインストパートの旋律によるところも大きいだろう。
ところで 個人的には、Hedvig Hansonの歌い途切れ際の声に グッときてしまう。

やさしく、しんみりと、切なく そして 美しい・・・
心に そっと響く 絶妙のメロディとはこのことだ。

初めて耳にしたときの 心地よい幸せに包まれたときを思い出す・・・


Hedvig Hanson を気に入ってくれたら幸いです。


※Hedvig Hanson試聴は こちら
※Hedvig Hanson & Andre Maaker CD購入は こちら
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2007年06月22日

「今」におけるトレンド

<アーティスト>ruthann_1.jpg
Ruth Ann (from UK)

<アルバム>
What About Us (06/2007)

<ジャンル>
トリップホップ、アンビエント、ダウンテンポ

<評価>
美しさ度:★★★★★
妖しさ度:★☆☆☆☆
ドラマティック度:★★☆☆☆
透明度:★★★★☆
煌びやか度:★★★☆☆
ロック度:★★☆☆☆

<雰囲気>
明:★★★☆☆
暗:★☆☆☆☆

※Ruth Ann / What About Us試聴は こちら
※Ruth Ann i-tunes購入
Ruth Ann - What About Us


<感想>
今のトレンド、求められているもの、見直されているものとは “コミュニケーション”、“自然”、“環境”といった人間の本来もつべき本質的な部分で、そこに回帰しているようだ。
トレンドは振り子のようにいったりきたりするからこれも予測されたものなのだろうか。
・・・そして 「癒し」もまたそのひとつ。

このRuth Annの楽曲を聴くと一種の懐かしさを感じさせる・・・それは 「癒し」

Ruth AnnはEnigmaのMichael Cretuに見初められ、Enigmaの3rd「The Screen Behind the Mirror」で2曲、4th「Voyageur」でヴォーカルをつとめた人だ。
このアルバムでも彼女の張りのある、伸びやかに、そしてクリアに歌いあげるそのスタイルは心地よく、美しいメロディとともにフワフワと宙に体が昇っていくかのようだ。

6曲目の「Beautiful」では"Life is so beautiful・・・"と哀愁ある旋律が優しく体に入り込み心が浄化される。
シンプルにして、あまりに美しい・・・

このファーストソロ「What About Us」でもMichael CretuがプロデュースしていることからもEnigma的な雰囲気、共通点は多々ある。
ただ、それほどつくりこまれてはおらず、またけっして真新しいものではない至ってシンプルに楽曲そのものの良さを聴かせる作品だ。


※Ruth Ann / What About Us試聴は こちら
※Ruth Ann i-tunes購入
Ruth Ann - What About Us
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2007年06月03日

ヘヴンリーワールド

<アーティスト>bluestone_1.jpg
Blue Stone (from USA)

<アルバム>
Worlds Apart (01/2007)

<ジャンル>
トリップホップ、アンビエント

<評価>
美しさ度:★★★★★
妖しさ度:★☆☆☆☆
ドラマティック度:★★★★☆
透明度:★★★★★
煌びやか度:★★★★☆
ロック度:★☆☆☆☆

<雰囲気>
明:★★★☆☆
暗:★☆☆☆☆

※Blue Stone / Worlds Apart試聴は こちら
※Blue Stone CD購入は こちら


<感想>
Robert Smith、Bill Walters、Sheyenne Rivers、Samantha Sandlin そしてMaura HurleyからなるBlue Stone。
1stの“Breathe”と同様の路線でありながら、とにかく「心地よい美しさ」を追求した結果、メロディの質ではこの“Worlds Apart”が上回るだろう。

エレクトロニカルをベースに神々しいほど美しい歌声が舞う。
神秘的でもあるがダークな要素は皆無であり、決して重たくはなく聴きやすい良質のメロディが全体にひしめいている。
癒しを求めるならもってこいのアルバムだと言い切れる。
そういった意味では、Sarah Brightmanが好きな人には受け入れられるのでは。

アルバム全編ほぼ同じような楽曲ではあるが、メロディの良さで飽きさせることはない。
フックあるメロディ、曲のところどころで絡むピアノの美しさに魅了される。


※Blue Stone / Worlds Apart試聴は こちら
※Blue Stone CD購入は こちら
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2007年05月20日

極限の爽快感

<アーティスト>halou_1.jpg
Halou (from USA)

<アルバム>
Albatross (12/2006)

<ジャンル>
トリップホップ、アンビエント

<評価>
美しさ度:★★★★★
妖しさ度:★☆☆☆☆
ドラマティック度:★★★★★
透明度:★★★★☆
煌びやか度:★★★☆☆
ロック度:★☆☆☆☆

<雰囲気>
明:★★☆☆☆
暗:★★☆☆☆

※Halou 楽曲試聴は こちら
・プレイヤーに登録されている楽曲の中から“Albatross”を選択してください。

Halou - Albatross - EP



<感想>
訪問される方で、Nicola Hitchcock、MandalayそしてSleepthiefを気に入られる方が多いようだ。
共感していただいている方がいることに喜びを感じております。
有難うございます!

というわけで、Nicola Hitchcock、Mandalayを気に入られた方には是非ご紹介したいアーティストがHalou。

1992年、サンタクルーズにある父の営んでいたレコードショップを引き継いでいたRyanはRebeccaと出会い、3年後、バンド名をHalouと名づけて本格的な活動をすることになる。
1998年のデヴューアルバム「We Only Love You」から、2nd「Wiser」3rd「Wholeness & Separation」と3枚のフルアルバムをリリースしている彼らの音はまさにアートといえるだろう。

「Wholeness & Separation」の視聴は こちら

そんな彼ら(彼女ら)は昨年末に"Albatross"と名うった5曲入EPをリリースしたのだが、とても美しいアート世界を届けてくれた。
(※ このEPはiTunesでのみダウンロードして聴くことができるものとなっています。)

ゆったりと心やすまる やさしさが醸し出されている。
しっとりと歌い上げるRebeccaの声、electronicsとorganicの完成された融合に聴く側も肩肘をはらずに自然体で受け入れることができる。

そして、タイトル曲であるAlbatrossに耳をかたむけてほしい・・・
一聴して「はっと」させるそのメロディライン。
極限までの爽快感をもたらすそのメロディは身体に奥深くまで染みこみ心を浄化してくれるはずだ。
やさしくなれる自分がいることに気づけるだろう。
それほどまでの1曲といえる。

彼ら(彼女ら)の新作が届くのもそう遠くなさそうだ。


※Halou 楽曲試聴はこちら
・プレイヤーに登録されている楽曲の中から“Albatross”を選択してください。

Halou - Albatross - EP
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2006年12月24日

「進化」の代名詞

<アーティスト>delerium_1.jpg
Delerium (from Canada)

<アルバム>
Nuages Du Monde (10/2006)

<ジャンル>
トリップホップ、アンビエント

<評価>
美しさ度:★★★★★
妖しさ度:★★☆☆☆
ドラマティック度:★★★★★
透明度:★★★★★
煌びやか度:★★★★☆
ロック度:★☆☆☆☆

<雰囲気>
明:★★☆☆☆
暗:★★☆☆☆

※Delerium CD試聴と購入は こちら


<感想>
かなり久々の更新。。。
何故か気乗りしなくて2ヶ月放置してしまいましたね。
そうしている間にもCDはたまり続けアップしたいものも増えたが、今年の締めくくりとして相応しいアーティストを取り上げたい。

常に進化しつづけるDeleriumの待望の新作「Nuages Du Monde」が10月にリリース。そして、聴けば聴くほどにその深みに嵌まり抜け出すことができないでいる・・・

そう、「進化」という言葉がぴたりと当てはまるアーティストといえるのではないだろうか。
Deleriumといえば、「Karma」を彼等の代表作として多くの人があげている。
また特に「Karma」リリース後は、アルバムを出すたびにその「Karma」の素晴らしさがゆえに賛否両論のレヴューがふきあれるが、しかしそれだけ多くの人が注目し、期待されるアーティストになったといえるだろう。

さて、今回の「Nuages Du Monde」はその「Karma」に勝るとも劣らないレベルを掲げてきたと思う。

「Chimera」のポップ感覚を持ち合わせながら、よりインストパート、インスト楽曲へ重きがおかれ、とても魅力に富んだものとなっており映画のサウンドトラック的な印象さえうける。
決して「Karma」程のダークな妖しさはないが、充分に宗教的で、また民族色で彩られ、つまりエスノエレクトロである。
ゆったりと、ドラマティックに仕上げられた繊細で、やさしさを、天国を彷彿させるがのごとく“美”を強調したアルバムだ。

今回も数人のヴォーカリストがゲストミュージシャンとして参加しているが、いつもながら上手いタレントを揃えてくる。
その中で、Kristy Thirskの歌う“Self-Saboteur”はCocteau TwinsのLiz Fraiserが歌ってもおかしくない、まさにそんな楽曲である。
Sleepthifでの“Sublunar”といい、恐らく最近のKristy ThirskはLizをかなり意識して作品をつくっているものと思われる。

今また清純なる美しさに恍惚とする・・・


※Delerium CD試聴と購入は こちら
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2006年10月25日

メロディの宝石箱

<アーティスト>sleepthief_1.jpg
Sleepthief (from USA)

<アルバム>
The Dawnseeker (06/2006)

<ジャンル>
トリップホップ、アンビエント

<評価>
美しさ度:★★★★★
妖しさ度:★★☆☆☆
ドラマティック度:★★★★★
透明度:★★★★★
煌びやか度:★★★★★
ロック度:★☆☆☆☆

<雰囲気>
明:★★☆☆☆
暗:★★☆☆☆

※Sleepthief / The Dawnseeker試聴は こちら
※Sleepthief CD購入は こちら


<感想>
息を呑む・・・
そして、鼓動の高鳴りがおさまらない・・・ 
言葉で伝えられない、冷静さを失うほどの美しさがここに存在する。

究極のみずみずしいメロディの連続に驚き、喜びと幸せを感じてしまう。
キラーチューンのオンパレードといっても差し支えない今年一番のアルバムとなるであろう作品がここにある。
路線としてはDelerium、Balligomingo、前回紹介したConjure Oneあたりだが、それらが持つ妖しさ、民族的な雰囲気はそれほど強くない。
しかし、神秘性を持ち合わせたメロディのクオリティーは良い意味で常軌逸脱している。
よくぞここまでのメロディを、しかもアルバム全編において創造しいえたとものだ・・・

各楽曲ともその曲の中で、はっとさせられるフレーズが随所に必ず散りばめられ、その瞬間瞬間に心を奪われていく。
聴き進むほどに口元が緩み、耳に流れ込む旋律に常に胸が締め付けられるその様は苦しくも快感だ。

このSleepthiefはJustin Elswickによるプロジェクト作品。
歌うゲストアーティストは、元MandalayのNicola Hitchcock、またDelerium、Balligomingoでお馴染みのKristy Thirsk、Jody Quine、Harland、Kirsty Hawkshawなど素敵すぎる顔ぶれだ。
Kirsty Hawkshawの歌う5曲目“The Chauffeur”はDuran Duranの名曲、10曲目“The Metro”はBerlinの「Pleasure Victim」に収録された曲のカバーだ。
Kristy Thirskが歌う7曲目の“Sublunar”はABBAとCocteau Twinsを掛け合わせたかのような甘いメロディに溢れ、より一層高みにつれていってくれるような錯覚をもたらす。

メロディに重きを置くメロディ至上主義であるならば、間違いなく、このアルバムをおすすめしたい。
宝石箱のようなアルバムからお気に入りの石を見つけることができるだろう。


※Sleepthief / The Dawnseeker試聴は こちら
※Sleepthief CD購入は こちら
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2006年10月09日

良質のメロディは永遠に

<アーティスト>conjure one_1.jpg
Conjure One (from Canada)

<アルバム>
Conjure One (02/2002)

<ジャンル>
トリップホップ、アンビエント

<評価>
美しさ度:★★★★★
妖しさ度:★★★☆☆
ドラマティック度:★★★★☆
透明度:★★★★★
癒し度:★★★★☆
ロック度:★☆☆☆☆

<雰囲気>
明:★★☆☆☆
暗:★★★☆☆

※Conjure One / Conjure One試聴は こちら
※Conjure One CD購入は こちら


<感想>
先日、雨が連日降り続いた後のさわやかに晴れた一日はまさに秋の真骨頂であった。
その日、i-podに入れて聴き歩いたのがFrontline Assembly、そして、ついにニューアルバムをリリースしたDeleriumの1人であるRhys FulberによるプロジェクトConjure Oneだった。
まさにこの季節に嵌まる選曲と我ながら自己満足、と同時に気持ちの良い一日を過ごすことができた。

Conjure Oneのアルバムとしては、2002年のセルフタイトル「Conjure One」、2005年「Extraordinary Ways」の2枚リリースされている。
両アルバムともにDeleriumのアルバム「Karma」、「Chimera」などの流れをくむエスノエレクトロ、トリップホップサウンドといえよう。2ndでは多少民族色が薄れメジャー感がでた気がする。

プロデューサー、ソングライティングとも有名どころを起用して、じっくりつくりこまれた1st「Conjure One」。
バルカン、また中東の民族的メロディラインが妖艶でありながら、胸をすく爽快感を与えてくれる。
嫌味のないフックあるメロディは水晶のごとく濁りない美しさとともに、都会的な冷ややかさを運びこむ。

素晴らしい楽曲がひしめく中にあって、Marie Claire D'Ubaldoの歌う5曲目“Manic Star”は更なる光を放つ。

すがすがしさ、もの寂しさともに感じることのできるメロディは深まる秋に聴くとより胸にしみる。


※Conjure One / Conjure One試聴は こちら
※Conjure One CD購入は こちら
posted by debris at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | Trip-Hop, Ambient | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月01日

映画音楽のように・・・

<アーティスト>craig armstrong_1.jpg
Craig Armstrong (from UK)

<アルバム>
The Space Between Us (02/1998)

<ジャンル>
アンビエント、クラシカル

<評価>
美しさ度:★★★★★
ドラマティック度:★★★★★
透明度:★★★★★
癒し度:★★★★☆
芸術度:★★★★★
ロック度:★☆☆☆☆

<雰囲気>
明:★★☆☆☆
暗:★★☆☆☆

※The Space Between Us / Craig Armstrong試聴は こちら
※Craig Armstrong CD購入は こちら


<感想>
ここ数ヶ月、かなりのペースで映画館へ通っているような気がする。。。
ちょっと気分を変えたいときなど、フラっと行ってみたくなるものだ。
幸い自宅からそれほど遠くない映画館へ30分程かけ、散歩がてら観にいっている。

今更ながら、やはりあの大画面で観る映像の迫力はいうまでもないが、同時にそれを盛り上げる音楽の迫力もまた素晴らしい、と改めて思う。
映画音楽の良いところは、それだけでも成立つ高いクオリティーをもったものが多く、聴くほどに様々な映像が自分の頭の中で繰り広げられることだ。

皆さんは、「Moulin Rouge」、「The Bone Collector」そして「Romeo + Juliet」といった映画は観られただろうか。
そこで聴くことのできた音楽は一体どんなものであっただろうか。
これら作品のサウンドトラックにおいて、作曲、またアレンジメントとして参加したアーティストをCraig Armstrongという。
彼は映像、クラシカルコンポーザーとして知られ、数多くの映画作品に参加しており、以前日本の車のCMでも彼の作品が流れていた覚えがある。
もちろんソロ作品も現段階で4作品リリースされている。

そんな彼のソロデヴュー作「The Space Between Us」は1998年にリリースされた。
美しく透明感のあるピアノが印象的であり、そこに弦の悩ましい音色が絡みつき奥深い音空間をつくりあげていく。
まさに映画を観ているかのような迫力がそこにはある。

1曲目“Weather Storm”はあのMassive Attackのストリングバージョンであり、原曲とは全く違ったストリングならではの美しさがある。
2曲目“This Love”ではCocteau TwinsのLiz Fraserがヴォーカルとして歌う何とも物悲しくも美しい楽曲だ。
この“This Love”はSarah Brightmanがアルバム「La luna」で歌っていることもあり、知っている人も多いのではないだろうか。

次から次へとドラマティックに展開する楽曲群(基本的にインスト)はひとすじの流れをなし、そして繊細で落ち着いた“静”のイメージをもたらしてくれる。

今時期の秋の季節にはもってこいのアルバムであろう。
とても幸せな気持ちにしてくれる作品だ。


※The Space Between Us / Craig Armstrong試聴は こちら
※Craig Armstrong CD購入は こちら
posted by debris at 18:52| Comment(0) | TrackBack(0) | Trip-Hop, Ambient | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月17日

サウンドトラックの傑作

<アーティスト>blood{1.jpg
Blood+
Original Soundtrack 1 (from Japan)

<アルバム>
Blood+
Original Soundtrack 1 (04/2006)

<ジャンル>
サウンドトラック

<評価>
美しさ度:★★★★★
ドラマティック度:★★★★★
華麗さ度:★★★★☆
カッコよさ度:★★★★★
芸術度:★★★★☆
ロック度:★☆☆☆☆

<雰囲気>
明:★★☆☆☆
暗:★★★☆☆

※Blood+ Original Soundtrack 1 試聴/購入は こちら 


<感想>
数ヶ月前の土曜日の夕方、何気なくテレビをつけてみるとアニメが流れていた。
しばらく見ていると、何とも陰鬱で、血の香りを漂わせる雰囲気を持ったものである。

物語のある章ではヨーロッパを舞台に展開する。ある学校で黒髪を持った美しい女性には青いバラがおくられるといった噂が・・・
そしてそれが意味するものは死。
主人公はその学校に潜入入学するわけだが、その学校に存在する怪しい地下室といい、ゴシック感覚を備えた話にどんどん引き込まれていったものだ。
また登場人物として、現世界で実存する大資本家ロスチャイルドの名もでてくる。
ロスチャイルド家の伝説の5兄弟の名を持った登場人物達は物語の中で大きな役割を果たす。(もちろん物語そのものはフィクションであり、金融へのかかわり等の話は無い。)

さて、このアニメの名をBlood+というが、物語の面白さとともにもう一つ、引き込まれる要素が音楽にある。
失礼ながらとてもアニメの音楽とは思えないもので、それはテーマに即した緊張感を醸し出す壮大なオーケストラ演奏だ。
また、チェロの独奏ものもあれば、この物語のメイン楽曲の一つといえるクラシカルなオペラ曲までもある。
そんな楽曲をまとめたサウンドトラックCDがこの「Blood+ Original Soundtrack 1」だ。

クラシカルなフレーズ満載のオーケストラ演奏がメインであり、物語の内容に即した緊張感をひしひしと感じられる楽曲が並んでいる。
この音楽を手掛けたのはハリウッドを代表する作曲家Hans Zimmerと様々な映画サウンドトラックを手掛けてきたMark Mancinaである。
まさに映像と融合した映画音楽であると同時に、音楽単独で成立つアルバムだ。

この物語のメインテーマである最終曲の「Diva」は圧巻ものだ。
ディズニーアニメで聴けるような優しく柔らかなメロディではじまり・・・が、それはほんの一瞬にして消える・・・
妖しい旋律をもってして徐々に静から動へと場面は移り変わり、雄大な流れとともに緊張感を増していく。
そして最後はカタルシスにして終演という楽曲だ。
「Diva」とは「歌姫」の意をもつが、まさにその名にふさわしいドラマティックにして美しい。

ところで、圧倒されたこの歌声が誰なのか未だに分からない。。。
クレジットしないのも一つの演出なのだろうか。そろそろ知りたいなぁ。

そして間もなく、サウンドトラックの第2弾がリリースされるようだ。


※Blood+ Original Soundtrack 1 試聴/購入は こちら
posted by debris at 17:42| Comment(2) | TrackBack(0) | Soundtrack | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月06日

神秘の迷宮

<アーティスト>dead can dance1.jpg
Dead Can Dance (from Australia)

<アルバム>
Into the Labyrinth (09/1993)

<ジャンル>
ゴシック

<評価>
美しさ度:★★★★★
妖しさ度:★★★★☆
神秘度:★★★★☆
ドラマティック度:★★★★★
ダーク度:★★★☆☆
ロック度:★☆☆☆☆

<雰囲気>
明:☆☆☆☆☆
暗:★★★☆☆

※Into the Labyrinth / Dead Can Dance試聴は こちら 
※Dead Can Dance CD購入は こちら


<感想>
男性ヴォーカリストBrendan Perryの憂いをもった、深みある透きとおった歌声が静かに美しい。
女性ヴォーカリストLisa Gerrardは超絶な技巧をもってして妖美な歌声を聴かせる。
80年代における イギリスのレーベル4ADの看板アーティストであったDead Can Danceは個性ある二人のヴォーカリストを中心としたバンドとしてオーストラリアで結成された。

当初バンドスタイルであったが、その後BrendanとLisaによるデュオとして実質的には活動することになる。
初期はロック的な要素も垣間みられたが、様々な歴史、文化、音楽要素を取り込みながらアルバムごとに異なるテーマを掲げ作品をリリースしてきた。
様々な古楽器を用いて繰りだされる民族音楽からは宗教的な香りが強烈に香り、神秘的なメロディが溢れる。
また違った側面として、伝統音楽からのクラシカルなサウンドはヨーロッパ中世そのものである。
ただ一貫していえることは、常に荘厳かつ神秘的、また瞑想的ともいえるサウンドを提示しつづけ、それらは今までにない、彼等にしか創造しえない耽美な作品であったということだ。

多くのアーティストに影響を与え、そのカリスマとなった彼等のアルバムの中で今回取り上げた「Into the Labyrinth 」は後期の傑作といえる1993年にリリースされたものだ。

民族音楽独特の宗教的な香りを放ちつつ神秘的ではあるが、クセはそれほど強くなく聴き易いのではないかと思う。
自然とエレクトロニカルの融合による瞑想的なサウンドの美しさが何とも心地よい。
ひんやりとした透明度の高い音世界からは癒しが得られる。

秋をむかえるには打ってつけのアルバムではなかろうか。


※Lisa Gerrardはソロ作品のリリースに加え、多くの映画におけるサウンドトラックに参加している。ブラックホークダウングラディエーター等参加多数。

※Into the Labyrinth / Dead Can Dance試聴は こちら 
※Dead Can Dance CD購入は こちら
posted by debris at 18:57| Comment(0) | TrackBack(0) | Gothic | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする